赤目四十八瀧心中未遂

赤目四十八瀧心中未遂赤目四十八瀧心中未遂
車谷 長吉

文藝春秋 2001-02
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内容(「BOOK」データベースより)
「私」はアパートの一室でモツを串に刺し続けた。向いの部屋に住む女の背中一面には、迦陵頻伽の刺青があった。ある日、女は私の部屋の戸を開けた。「うちを連れて逃げてッ」―。圧倒的な小説作りの巧みさと見事な文章で、底辺に住む人々の情念を描き切る。直木賞受賞で文壇を騒然とさせた話題作。

このあらすじ、ちょっと間違ってるわ。
映画「キャタピラー」の紹介の中に主演ふたりは「赤目・・・」以来の共演と書いてあるのを読み、
「赤目・・・」って彼女が脱いだってことばかりクローズアップされていたけれど
いったいどんなお話なんだろうとあらすじを探してみたら、なんかめちゃくちゃ暗そうで。
これは読まなくては!と紀伊國屋のWebから取り寄せ、届いてすぐに読み始めたらやめられない。
怒濤のように読んでしまった。凄い話だ。
回想で始まるし、タイトルが「未遂」だからふたりが死んじゃうとは思わなかったけれど、
それでも結末はどう締めるんだろうと最後まで引き込まれっぱなしだった。
この先どんなことがあっても、この本を読み返せば生き抜く決意が出来ると思う。
しかしアヤちゃんはどう考えても寺島しのぶよりも華奢なイメージなんだけどなぁ・・・。


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