パフューム

パフューム ある人殺しの物語 プレミアム・エディションパフューム ある人殺しの物語 プレミアム・エディション
ベン・ウィショー;レイチェル・ハード=ウッド;ダスティン・ホフマン;アラン・リックマン トム・ティクヴァ

ギャガ・コミュニケーションズ 2007-09-07
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やっと観られたー。
期待はずれだったらどうしようと心配していたのだが、そんなこと全くなし。
原作をシンプルにまとめてあるのだけど、要所要所はちゃんと押さえてあって、本を読んだ時には感じなかったことが整理出来た印象。でも、解決じゃなくてそこから考えさせられることが多く、深い作品なんだなーと実感した。
最初の汚いパリも後半の美しいグラースも、とにかく美術が素晴らしい。お金かかってるんだろうなぁ。
散々宣伝していた例の場面より、私は最後の場面が気になっていたのだが、えらいことあっさりしてて拍子抜け。まぁ、ハリウッド映画が映画化の権利を取って、そういう場面をヘンに凝られるよりはよっぽど良かったんだけど。あ、でも原作に忠実じゃないという点では一カ所、そういう解釈なの?というところがあったのだけど、詳細は追記で。
グルヌイユの少年時代の男の子は可愛かったなぁ。(以下内容に触れております)

例の乱痴気騒ぎの場面で、グルヌイユがパリで最初に会った女性を回想していたのだけど、あれはどうなんだろう。グルヌイユが「愛」を欲していたという解釈を結論付けしてしまわないだろうか。結局彼が求めていたことは愛し愛されることなんてのにしちゃったら、ちょっと当たり前過ぎないかな。
映画だけの場面のはずだけど、リシが娘の誕生パーティを開いている夜、若い男女がかくれんぼよーとか言って庭の迷路をかけずり回っているが、あれはグルヌイユが潜んでいなくても怖いだろうって。18世紀のええとこの人達はああいう遊びをやっていたのか?なんて無謀な。