書店ガール

書店ガール (PHP文芸文庫) 碧野 圭 PHP研究所 2012-03-16 売り上げランキング : 56045 Amazonで詳しく見る by G-Tools

内容（「BOOK」データベースより）
吉祥寺にある書店のアラフォー副店長理子は、はねっかえりの部下亜紀の扱いに手を焼いていた。協調性がなく、恋愛も自由奔放。仕事でも好き勝手な提案ばかり。一方の亜紀も、ダメ出しばかりする「頭の固い上司」の理子に猛反発。そんなある日、店にとんでもない危機が…。書店を舞台とした人間ドラマを軽妙に描くお仕事エンタテインメント。本好き、書店好き必読。

お勧めしてくれた方が「本屋物語」としての感想を書いていらっしゃるので、
私は女性目線、彼女たちの「恋愛物語」としての感想を書こうかなと思ったのですが、
それを語るには経験不足なので（笑）、通り一遍のことを。
「ブックストアウォーズ」を改題と書かれているけど、それは正解だと思う。
最初は主人公の理子と亜紀の細かい描写が続くから、もっと本屋のことを書け！って
タイトルだけで手に取った人達は思っていたんじゃないかな。
女性に対する男達の嫉妬、そんなことがあるのかなと社会で地位の低い私は思っていたけれど、
ライターをしている友達から以前、「男の嫉妬の方が陰湿」と聞かされた。
主人公の理子も戦っていくわけだけど、なんでそうなるんだろうねぇ。
嫉妬って結局は「私はあなたにはかないません」って白旗上げてることだと思うんだけど。
男達、それってものすごくかっこ悪いよ。
意外なカタチで彼女たちの戦いに決着が付き、
ちょっと綺麗にまとめすぎじゃない？っていう結末に繋がるわけですが、
おかげで読後はものすごく爽快。
いやー、理子に対する三田君の言葉に泣きそうになりながらも読み続けて良かった（笑）。
実は終盤、本当に泣きそうになって診察の順番待ちだったからものすごく焦った。
涙目で主治医の前に行った日にゃ、「そんなに痛いの！？」って思われそうだもんね。

久しぶりに日本の小説をわくわくしながら読んだ。
やっぱり本屋さんって良いなぁ。これからも紀伊国屋へ通うぞ！
あれ、こう言うときは富山の老舗書店に行くぞ！って言わなくちゃダメか？（笑）