わたしを離さないで

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
カズオ・イシグロ 土屋政雄

早川書房 2008-08-22
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どんどん引き込まれていったので、あっという間に読了。とにかく設定に驚かされた。
キャシーが語っていく言葉の意味に時々「?」となりながらも読み進めるうちに、
突然明かされる物語の大きな謎。
読者としては知っておいた方が良いことではあるが、こんな大事なことを今ここで?!という気にもなった。
簡単に言えば幼なじみの男女3人の青春物語。私はルースのような女は苦手だ。
しかし、彼女たちが背負っている宿命は重すぎるし辛すぎる。
こんな内容の本があって良いのかー。酷すぎるぞーと思いつつ、
ものすごく物語として楽しめる(注※愉快という意味では決してない)のである。
小説って素晴らしい!って思うのはこういう本を読んだ時ではないだろうか。
読んで良かった。悲しすぎるのに、本当に読んで良かった。
映画が公開され、カズオ・イシグロが来日する?というツイートを読んだおかげだ。
映画の公式サイト  http://movies.foxjapan.com/watahana/
シャーロット・ランプリングのエミリ先生ってのが良いなぁ。


今日の出先の買い物時、あと数百円で1時間半駐車が無料になるという計算になったので、
カズオ・イシグロ祭りを開催すべく書店でこれを購入。

日の名残り (ハヤカワepi文庫)日の名残り (ハヤカワepi文庫)
カズオ イシグロ Kazuo Ishiguro

早川書房 2001-05
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映画は未見だけどアンソニー・ホプキンスが出ているという程度は知っているので、
彼のイメージで固まってしまいそうなのが心配。
しかし、気になっている作家の本は早いところよんでおくべきと実感したので読んでみるー。


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