今週の紀伊国屋仕入れ品

今回も小説はなし。
話題の「1Q84」は先週行った時にはレジ奥の取り置きの棚に山積み、
でも平台には見当たらない状態だったけど、今週は普通に売られていた。
村上春樹は「ノルウェイの森」での春の日の熊さんと、
「ねじまき鳥〜」の第1部のラストがものすごく衝撃的だったのに
第2部を読み始めたらそうでもなくてがっかりした印象しかない。
それに彼の作品を思い出そうとしたら高橋源一郎の小説が邪魔をする。
難解繋がりということなのだろうか?
もっとも昔から「どっちの村上作品が好き?」と言われたら
私はずーっと「龍」の方だったので今さら読もうなんて無理な話かもしれん。


愛国と米国 愛国と米国―日本人はアメリカを愛せるのか (平凡社新書 471)
鈴木 邦男

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邦男さんの朴直な声でそのまま変換されるような文体はとても読みやすい。
でもまだ最初のほうしか読めていない・・・。それは↓を優先したから。
差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)差別と日本人 (角川oneテーマ21 A 100)
辛 淑玉・野中広務

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その名を利用して芸能活動をしたり、世襲議員がはびこるこの時代、
家族を守るため子供や孫の前へ堂々と姿を現せない議員がいた、
そのことがいちばんの衝撃だった。
もちろん、この本で語られていることだけで彼が善い人、凄い人だと手放しでは言えない。
しかし差別を受けていたことは事実であるし、戦ってきたことも事実。
最後の〆の話題はちょっと感情に流され過ぎたような気がするけれど、
一気に読んでしまうほど衝撃だった。
たまたま生まれが良かったってだけで人より優位だと思ってる人ってなんなんだろうねぇ。
サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 (新潮選書)サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領 (新潮選書)
国末 憲人

新潮社 2009-05
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島田裕巳先生のブログで誉めてあったので買ってみた。
サルコジといえばフランスのcanal+で無料放送されている"Les guignos de l'info"での
「ギャングオブニューヨーク」のパロディが印象的。
フランス語は分からないけれど、それを観ただけで
「ああ、この人は次期大統領を野心バリバリで狙ってるんだなぁ」と
しみじみ思った当時の私。youtubeで探したらあった。

本物はこれ。