読了

死者の書 (創元推理文庫)

死者の書 (創元推理文庫)


樽井さんオススメを読んでみました。
なんとも不思議なお話なのだけど、私の苦手なメルヘンファンタジーではない。
クライマックスでは非現実的要素を突きつけられるのに、それでもただよう妙な現実感。
樽井さん、ありがとうございます。すごく良かったです。
後味があんまり良くないのでおもしろいとは言えないのですが、
ただ、傾向というか小説としてすごく興味深いです。
最新刊を読むのが楽しみになりました。
でも次に読む小説は船戸与一作品に戻る予定。
1週間後に〆切が迫ったレポートを出来る限り仕上げてから、だけど。


これを読んでいる時、ふとV.C.アンドリュースの作品を思い出した。
20代の頃、狂ったように読んでいたアンドリュース。
彼女が亡くなった後、アンドリュースの名を借りて別の人が新作を出し始めたぐらいから
読むのをやめてしまった。
この「死者の書」もアンドリュース作品も、どちらも暗いおとぎ話という共通点を感じた。
アンドリュースといえばやっぱりこれでしょうかね。

屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー)

屋根裏部屋の花たち (扶桑社ミステリー)