読了

降臨の群れ (下) (降臨の群れ) (集英社文庫)

降臨の群れ (下) (降臨の群れ) (集英社文庫)


最後の方になると、どうなるんだ、どうなるだと気が焦って、
ごはんを食べる時間ももったいないぐらいのめり込んでしまった。

内容(「BOOK」データベースより)
アジアの火薬庫、インドネシア、アンボン島。イスラム教徒とキリスト教徒の血の抗争。
ここには、神の数だけ、正義がある! 冒険小説巨編。

正義ってなんだよ、って感じですよね。
イスラム側の正義、プロテスタント側の正義、拝金主義の正義。
そして、それを利用する者。
実際にアンボンで起こったプロテスタント対イスラム教の暴動を元に描かれた「小説」だが、
この中に出てくるようにごく普通の人々が殺されていったことは「事実」だ。
平和ぼけになってしまう自分としてはせめて外務省の海外安全ホームページぐらいは見て、
今、世界で起きていることを知っておかなくてはいけないと思う。
次の船戸作品は10年ほど前のルーマニアでございます。
店長さんのおかげで凄い作家さんに巡り会えましたが、
うちの本棚はますますあふれていきます・・・(^◇^;)。