はまり役?

先日書いたように、「近代ドイツ小説」のレポート用に「ミンナ・フォン・バルンヘルム」を読んでいる。懸念していた日本語訳は、やっぱりなんというか新劇調な感じになっていて、訳された年を考えたら仕方ないか。

ところで、本を読むとき、私はいつも解説から読んでしまう悪い癖がある。
なんで「悪い」のかってのは、解説にネタバレがされている時があるから。
親切な解説者なら、そう言うときはちゃんと断ってくれるんだけど、週刊誌の映画評に堂々と結末を書いてしまうようなどっかの女性作家さんがもし解説を書いたら、きっと何の断りもなくネタバレしてくれるんだろうな。

今読んでいる本に限ってはネタバレされても特に苛立たないし、本編を読むための予習にもなるだろうと解説から読んだ。すると、最後の最後に俳優座が上演した時の上演記録が書かれていて、当時のスタッフや役者名が書かれていた。その中に「ユスト・小沢昭一」の文字が。

ユストの台詞がぜーんぶ、小沢昭一さんの声で聞こえてくる。
確かにユストの役に合いそうだよなぁ。