私はやっぱり下々の人間

両親とともに富山県水墨美術館で行われている「徳川家の姫君−華麗なる世界 徳川美術館名品展」というのを観てきた。両親は前売券を購入していたのだが、当日券の学生料金はそれより安いので私の分だけ現地で支払い。係の人に学生証を穴が空くほど凝視されてしまった。こんなおばちゃんが学生?ホント?と思ったんだろう。

以下はサイトから企画展の紹介を引用

 本展では、姫君の一生を飾った豪華な婚礼調度をはじめ、無事を願い人生の節目の儀礼に用いられた道具、衣服や調度、教養の糧としての美しい絵巻や書、嗜みのための楽器や、香合せ・貝合せの風雅な遊び道具、武家ならではの武具類など、国宝、重要文化財を含む114点の名品を展示し、日頃目にする事のできない姫君たちの華麗なる世界を紹介します。


目を引いたのはやっぱり婚礼調度品。
こういうのっていつぐらいから準備するんだろう?
本人が使う品だけじゃなくて、同じものを雛道具としても用意したって言うんだから、職人さんは夜なべどころか不眠不休、それこそ目が潰れるまでの使い捨てだったんじゃないだろうなぁと、全然優雅じゃない想像でいっぱいになってしまった。
貝合わせも細かい絵柄だった。この蛤の中身は誰が食べたんだろう?職人?うーん、やっぱり雅に浸れない・・・。

将軍家に嫁いだところで、側室がいっぱいいた旦那だったら夜も来るのかどうかも分からないし、昼間だってごはんの支度するわけじゃなく、和歌を詠んだりかるたとかで遊んだりの毎日だったんだろうな。それもなんだかしんどそうだねぇ。

源氏物語関連の展示品が多かったので、国文学史をもうちょっと真剣に覚えておけば理解が深まったかもしれない。