ギリシャ神話を知ってるとなおよし

迷宮の女迷宮の女
シルヴィー・テステュ ルネ・マンゾール ランベール・ウィルソン

ハピネット・ピクチャーズ 2006-03-24
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配給会社のサイトに載っているあらすじ
物語の発端は、パリの歓楽街で発生した不可解な殺人事件だった。共通項のない被害者たち、殺害現場に転がる謎のサイコロ、しかも死体はどこかへ消え去っている。常軌を逸した犯行に警察内はピリピリとした空気に包まれるがほどなくクロードと名乗るひとりの女が逮捕される。だが、容疑者であるクロードの心は7つの人格に支配されており、その闇に包まれた謎を解くため、心理カウンセラー・ブレナックが呼ばれ、彼女をカウンセリングすることになった。
 一方、警察内では、異常犯罪のスペシャリストでプロファイリング捜査官のマチアスが事件の謎を追ってゆく。マチアスは直感的に犯人像に迫り、やがて恐るべき真相に達する……。
 複雑に絡まり合う物語と、その物語の奥深くに秘められた謎。多重人格の女の心には、いったいどんな闇が隠されているのか。それが暴かれるとき、いったいなにが……?

ここには名前が載っていないけど、フレデリックが出てるってことで借りた。感想がすなわちオチに通じるので、ここには何も書けない。私はすっごくおもしろかった。観終わった後も、もう1回観直したほど(確認の意味も含めて)。ひげぼーぼーのフレデリックはあんまり好かんな。ランベール・ウィルソンってどっかで観たことあると思ってググったら、「女優マルキーズ」のラシーヌ役のひとだった。カッコイイ。(以下、結末に触れております)

多重人格者を3人の役者が演じ分けるってーのは、正直どうなのよ!って気もしないでもない。フレデリックと彼女って観客にしか見えていなかったってことだよねぇ。ひょっとしたらフレデリックが連続殺人犯なのか?それにしても顔が違うぞと思っていたのだけど、二重のどんでん返しが待っていたとは。あらすじに載っている「7人の人格」ってギリシャ神話の登場人物以外はクロードとマチアスとブレナックっつーことか。このあらすじ、ネタバレなんだか、ミスリードを誘おうとしているんだか(ブレナックが呼ばれ、なんてね)。
フレデリックが犯人の過去とか犯罪の様子をアタマで感じられたってのは、彼にそう言う能力があったのか、人格のひとりだったゆえなのか、それがよく分からない。他の警察のメンバーから疎まれていた理由もイマイチ不明確。唯一協力的な警視さんが"Taxi"シリーズで一緒に出てる人ってーのは緊張感に欠けてしまったのは、自分が反省。