ニュースの天才

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ヘイデン・クリステンセン ビリー・レイ ピーター・サースガード

ハピネット・ピクチャーズ 2005-07-08
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実際にあった雑誌記事ねつ造事件の映画化。前半は時間軸が分かんない作りだなぁと思いつつ観ていたのだけど、後半からはテンポも上がり、ぐいぐい引き込まれてしまった。でも、DVD特典として事件をおこした当人がテレビに出てしゃべったものが収録されているのは余計。結局、本人が語る以上にドラマティックなことはないのだから。結論としてはこの映画、結構好き。どっかで放送されたら一応録画もしておいて、いつかまた観ると思う。(以下、語り足りないので内容に触れつつ続く)

はっきり言って、この主人公君に感情移入は出来ない。なんにつけて「怒ってるの?」とひとの顔色をうかがう点、ひとを楽しませたい一心で結局は記事をねつ造していた点、彼はとっても繊細でいい子ではあるんだとは思う。でも、矛盾だらけになりながらも自分を正当化するのはいかん。加えて、周囲の同僚の態度には、編集長交代というきっかけがあったにしろ、「なんて甘ちゃん達なんだ!仲良しこよしで仕事してんのか?!」とイライラしてしまったが、最後の最後にはホッとした。ジャーナリストはそうでなくちゃ。ラスト近くの拍手がふたつの場所で重なる演出も素晴らしい。でもそれは私が編集長に感情移入をしていたせいかも。主人公君が編集長と集会場所に案内した時の壊れっぷりはすごかったなぁ。この役者さんはスターウォーズのアナキン役をやってるそうだ。観てないから分からなかったけど。