退屈か絶賛か

B0002XG8KQエレファント デラックス版
ジョン・ロビンソン ガス・ヴァン・サント アレックス・フロスト エリック・デューレン

ジェネオン エンタテインメント 2004-12-03
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高校での銃乱射事件をヒントに作られた映画。ホントにアメリカ映画か?(失礼)と思うほど、前半はかなりかったるい。しかし映画が進むにつれてその仕掛けが分かってきて、すっげー!とうなってしまった。役者が素人現役高校生で、台詞も即興ってのにもびっくり。だからこんなに自然な演技なのか。いかにもカンヌが好きそうな映画だ。でも私も好きかも...。(以下ネタバレ満載)

クローズアップされる人物の時間軸に添って物語が進み、次の登場人物になると時間が戻って先に出てきた人物もクロスして現れてくるという手法は、一度観ただけではおもしろみが出てこない気がする。どうやって撮ったんだ。大変だっただろうなぁ。「今度会ったら渡すよ」「今夜ライブに行ける?」「買い物に付き合ってよ」それらすべてのごくありきたりの日常の会話が、結末の悲しさを引き立てている。真っ先に撃たれたのが、犯人の彼らと同じように虐められていた女の子というのは皮肉。ベニーの存在意義がよく分からなかったなぁ。あとアレックス、カワイイなー。私だったら君のことを虐めないよ。