おわら風の盆前夜祭

アニメーターの彼から8/20〜の10日間、
八尾でおわらの前夜祭が行われることを教えてもらった。
おわら風の盆といえば、9/1から3日間、ものすっごいひとがやってくるお祭りということで、
有名になればなるほど地元民にはなかなか行きづらくなっていた。
富山在住15年ぐらいの相方はもちろん、
43年(途中ちょこちょこ移動してるので)の私も現地でおわらは見たことがないのだ。
火をつけたのは高橋治氏の小説「風の盆恋歌」。

風の盆恋歌 (新潮文庫)風の盆恋歌 (新潮文庫)
高橋 治

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この小説、舞台化、ドラマ化のせいでおわら風の盆はものすっごいことになってしまった。


というわけで20時スタートという夜のお出かけのために日中はおとなしく過ごし、
万全の体調を持って八尾までクルマで出掛けた。たいして遠くないんで・・・。
前夜祭は町ごとに順番に毎日、町流しや輪踊りが行われ、私が行ったのは西町、今町の日。
なぜこの日にしたのか。駐車場から近そうだったから(^◇^;)。
しかし近いといえどさすが「坂の町八尾」。
心臓バクバクの坂道をえんやこら上がってやっと、風情のある町なみに入ることになる。
おわらの町流しは富山の中央商店街では見たことあるのだが、実際の町で見るのは大違い。
暗闇の中に淡く灯ったぼんぼり、どこか淋しげな胡弓の音色、
そして哀愁のある歌(これは歌い手の力だよな)、これらが作り出す空気がなんとも情緒があり、
正直踊りよりもこっちの素敵さに驚いてしまった。
おわらは現地にいかないとその良さが分からないってのは本当だし、
確かにハマって毎年やってくる人がいるってのことも分からなくもない。
それに不倫がテーマの高橋治氏の小説にはぴったりかもしれんなー。
前夜祭でさえ、せっまい道に人が押し寄せてちょっと嫌な思いも多々あったのだから、
本番当日なんてどんな恐ろしいことになっているんだろう・・・。
おわらは町の人達がしっとり楽しんだり、
忍ぶ恋をするふたりがこっそり会うためのお祭りで良いんじゃないかと思った。


今後のスケジュールはこちらを参照下さい。
教えてくれた彼とあの人混みの中で会うことが出来たってのは、シンクロでしょうねぇ。
コズミック・ダイアリー、おそるべし!


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