読了
- 作者: 宮本輝
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/10/01
- メディア: 単行本
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今回はすっごく読みやすく、すいすいぐいぐいついついで上下を一気に。
おそらく前回読んだ宮本輝本は
- 主人公がおっさん(50代ぐらいだったかな)
- 物語に添えられている話題の主がゴルフ
だったゆえなかなか入り込めなかったのだが*1今回は、
- 主人公が30代男性
- 話題の主は発酵食品、つまり食べ物
だからではないかと。
生と死を人間のみならず、微生物もからめて見つめ描かれている。
もちろん、すべてに決定的な結論はなく、
相変わらず読者は物語の中にほっぽり出されたまま終わるのだが、
この余韻がたまらないんだよなぁ。
新聞小説なのに発酵食品の作り方だけで数ページも割いているので、
その部分の日は読んでても小説っぽくなかっただろうなぁと思う。
主人公は結局、蕪鮓の取材はどうしたのかな。
*1:タイトルも忘れた・・・。