前書きによればこのタイトルの意味は「食べ物の描写がとても多いフランスの作家、
ラブレーを継承しているような食にどん欲な芸術家達」ということらしい。例えば、
ウォーホールのキャンベル・スープ、
谷崎潤一郎の柿の葉鮨、マリー=アントワネットのお菓子、デュラスの豚料理などなど。これは食いしん坊さんにはめちゃくちゃ買い!ちゃんとお料理を再現して写真まで載っているのだ。どれも美味しそうなのだけど、いちばん強烈だったのは「ギュンター・グラスの鰻料理」。
ギュンター・グラスというのは「
ブリキの太鼓」の作者なのだが、とすれば瞬時に理解出来るだろう。そう、あのシーン!さすがに再現はあのシーンじゃなくて(当たり前だ)ちゃんとした料理なのだが、でも文中にあのシーンの描写が出てきちゃうので否応でも思い出す...。うげ。もちろん、紹介されている再現料理は美味しそうな鰻料理。他の項目では
小津安二郎のカレーすき焼きも衝撃。